福岡市文学館刊行物『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』発刊のお知らせ

ミステリーの女王夏樹静子と福岡の表紙画像です。

福岡市総合図書館は、福岡市文学館事業の一環として、夏樹静子(1938~2016)の功績や人物像を紹介する刊行物『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』を発刊いたします。

A5判 176p 定価1,400円+税 
送料180円(スマートレター) 重さ360グラム(梱包材含)

◇郵送販売のお知らせ◇
福岡市文学館では郵送販売も行っております。(代金先払い)

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*福岡市総合図書館(百道浜3-7-1)3階事務室でも販売します。

博多、糸島、中洲――。
ミステリーの女王は、福岡の街に美しい罠<トリック>を仕掛けていた。1970~80年代の福岡の風景や作家の筆跡をたどりながら、夏樹静子を今読み解く。

「Wの悲劇」や「蒸発」などで知られる推理作家・夏樹静子(1938~2016)。福岡でデビューし、この街に暮らし、等身大のリアルな女性の生き方を社会派ミステリーの中に鮮やかに描写してきた。作家が生きた時代と作品を伝える決定版。

作家の書斎や愛用品を写したグラビアや、作品に描かれた当時の福岡の風景写真は貴重。作品解説や作家の年譜、短編小説も収録している。研究家や編集者、親交のあった人物たちが語る作家の功績や人物像は必読。今、ミステリーの女王が蘇る。

【目次】
随筆 夏樹静子「福岡を、愛する。」
「刊行に寄せて 真摯の人―夏樹静子、その多彩な作品の原点に迫る」山前 譲

第1章 夏樹静子が歩いた街 
夏樹作品の中の福岡 二沓ようこ
博多駅/中洲/糸島/福岡空港/天神/城内~六本松/千代~馬出~箱崎
夏樹作品と福岡MAP 
若久~野間大池/西新~藤崎/室見~姪浜/西戸崎~志賀島

第2章 写真で振り返る 夏樹静子クロニクル
作家を夢見て/作家・夏樹静子の誕生/ベストセラーへの道/
次なる飛躍―海外翻訳/困難を越えて/新たな挑戦/ミステリーの女王
岡本より子さん聞き書き「先生との出会いは、百貨店のYシャツ売り場」 
ゆかりの地 
深野治さんインタビュー「 「夏樹静子」がデビューした福岡時代」
「エラリー・クイーンの俳句」二沓ようこ
短編 夏樹静子「見知らぬ敵」
随筆 夏樹静子「私の推理小説作法(抄)」

第3章 夏樹静子と女たち
「夏樹ミステリー×現代女性史」二沓ようこ・挿画 大嶋さち子
「夏樹静子〈母と子〉の物語を読む―『蒸発』」二沓ようこ

第4章 夏樹静子を語る
「「日本のクリスティ」の文業と功績」郷原 宏
「心優しきミステリー作家の素顔 岡崎正隆
「「椅子がこわい」の献辞は、宝物(マイ・トレジャー)」平木英人
「戦後推理小説史における夏樹静子の作家的位置と国際性」権田萬治
謝辞

資料篇
夏樹静子著作目録 

【お問い合わせ】
文学・映像課 福岡市文学館担当
電話:092-852-0606 FAX:092-852-0609
メール:bungakukan@city.fukuoka.lg.jp

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