福岡市文学館刊行物・図録について
福岡市文学館では、これまでに開催した展示・企画展等に関する図録・刊行物の通信販売を行っております。
◇郵送販売のお知らせ◇
総合図書館3階事務室での販売のほか、郵送販売も行っております。
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・本・図録代金分の定額小為替
・送料分の切手(それぞれの図録によって異なります。ご確認下さい。)
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お申し込み・お問い合わせ
〒814-0001
福岡市早良区百道浜3-7-1
福岡市総合図書館文学・映像課 福岡市文学館担当
TEL 092-852-0606
FAX 092-852-0609
図録一覧
『まなざしと記憶―宇野浩二の文学風景』
「宇野浩二文庫」収蔵の写真から、初公開となる宇野自身が撮影した大正期の写真を収録。
作家のまなざしを記録した写真群は、文学史上の人々の素顔や、大正期の失われた風景を捉えており貴重。
写真資料のほか、芥川龍之介との友情を物語るゴーゴリの半身像ほか初公開資料の図版も満載です。
初公開人物ポートレイト : 大杉栄、加能作次郎、久米正雄、小林せい子、里見弴、澤田正二郎、田山花袋、近松秋江、直木三十五、永見徳太郎、矢野橋村ほか。
『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』
福岡市総合図書館は、福岡市文学館事業の一環として、夏樹静子(1938~2016)の功績や人物像を紹介する刊行物『ミステリーの女王 夏樹静子と福岡』を発刊します。
博多、糸島、中洲――。
ミステリーの女王は、福岡の街に美しい罠<トリック>を仕掛けていた。1970~80年代の福岡の風景や作家の筆跡をたどりながら、夏樹静子を今読み解く。
「Wの悲劇」や「蒸発」などで知られる推理作家、夏樹静子(1938~2016)。福岡でデビューし、この街に暮らし、等身大のリアルな女性の生き方を社会派ミステリーの中に鮮やかに描写してきた。作家が生きた時代と作品を伝える決定版。
作家の書斎や愛用品を写したグラビアや、作品に描かれた当時の福岡の風景写真は貴重。作品解説や作家の年譜、短編小説も収録している。研究家や編集者、親交のあった人物たちが語る作家の功績や人物像は必読。今、ミステリーの女王が蘇る。
【目次】
随筆 夏樹静子 「福岡を、愛する。」
「刊行に寄せて 真摯の人―夏樹静子、その多彩な作品の原点に迫る」山前 譲
第1章 夏樹静子が歩いた街
夏樹作品の中の福岡 二沓ようこ
博多駅/中洲/糸島/福岡空港/天神/城内~六本松/千代~馬出~箱崎
夏樹作品と福岡MAP
若久~野間大池/西新~藤崎/室見~姪浜/西戸崎~志賀島
第2章 写真で振り返る 夏樹静子クロニクル
作家を夢見て/作家・夏樹静子の誕生/ベストセラーへの道/
次なる飛躍―海外翻訳/困難を越えて/新たな挑戦/ミステリーの女王
岡本より子さん聞き書き「先生との出会いは、百貨店のYシャツ売り場」
ゆかりの地
深野治さんインタビュー「 「夏樹静子」がデビューした福岡時代」
「エラリー・クイーンの俳句」二沓ようこ
短編 夏樹静子「見知らぬ敵」
随筆 夏樹静子「私の推理小説作法(抄)」
第3章 夏樹静子と女たち
「夏樹ミステリー×現代女性史」二沓ようこ・挿画 大嶋さち子
「夏樹静子〈母と子〉の物語を読む―『蒸発』」二沓ようこ
第4章 夏樹静子を語る
「「日本のクリスティ」の文業と功績」郷原 宏
「心優しきミステリー作家の素顔 岡崎正隆
「「椅子がこわい」の献辞は、宝物(マイ・トレジャー)」平木英人
「戦後推理小説史における夏樹静子の作家的位置と国際性」権田萬治
謝辞
資料篇
夏樹静子著作目録
草紅葉―久保猪之吉とより江
令和元年度福岡市文学館企画展「草紅葉―久保猪之吉とより江」
開催期間 令和元年11月8日(金)~12月15日(日)
B5判 80p 定価1,000円 重さ208グラム(梱包材含)
送料215円(ゆうメール)
今まで知られていなかった久保猪之吉・より江夫妻の文学活動を紹介。
若き日の二人の短歌、交流のあった人物、来福してからの久保夫妻の俳句活動について詳細に解説。
巻末の資料編では、幻の雑誌「あまびこ」(明37~38)、「エニグマ」(大2.2~大4.1)で発表された
久保夫妻の作品抄と久保猪之吉著作リストを収録。
また、より江を主人公とした『漱石センセと私』(潮出版社)の著者、出久根達郎氏による特別寄稿を収録。
ごあいさつ
[特別寄稿]「小説の中の久保夫妻」出久根達郎
第一章 久保猪之吉 歌への道
「ドクトル・ヘン(小さな賢者)」の誕生―福島時代から上京、帝国大学時代まで/
「久保猪之吉と近角常観」岩田文昭/「久保猪之吉の佐渡紀行」三宅正隆/
いかづち会の誕生―黒雲おこり雷霆(らいてい)殷々たり
「久保猪之吉・より江の短歌 願ひ皆足る」恒成美代子
「久保猪之吉―その歌壇における足跡」有川知津子
第二章 久保より江 花開く女(ひと)
久保より江の青春―松山から東京、猪之吉との出会い/
「久保猪之吉・より江と夏目漱石」原武 哲/コラム「猪之吉と蝶」
第三章 福岡へ
福岡文壇事情―明治から昭和初期へ/ともに詠む―夫妻における短歌から俳句へ
「正誤の完全は望まれない。いづれ時機をえて訂正するより外はあるまい。」―久保猪之吉における校正と編集態度
謎という謎―久保夫妻と文芸雑誌/コラム「猪之吉、富士山に登る」
第四章 交流のあった人物
命あらば月にまた来む―落合直文と猪之吉/服部躬治(もとはる)と水野仙子(せんこ)/
櫛巻の女―泉鏡花と小村雪岱(こむらせったい)
「天の川」に流れる二つの綺羅星―清原拐童(かいどう)・竹下しづの女(じょ)/
詩の女―柳原白蓮とより江/長塚節(たかし)とベゴニヤ/倉田百三と神田晴子
資料編1作品抄 雑誌「あまびこ」「エニグマ」より
資料編2久保猪之吉著作リスト
青春の光芒―矢山哲治と文芸雑誌「こをろ」
平成31年度福岡市文学館企画展
「青春の光芒―矢山哲治と文芸雑誌「こをろ」 」
企画展開催期間:平成30年11月9日(金曜日)~12月16日(日曜日)
A5判 96ページ 定価1,000円 重さ167g(梱包料含)
送料215円(ゆうメール)
昭和14年から19年にかけて福岡で二十代の若者たちによって発行された文芸雑誌「こをろ」。
グループの中心的な存在であった夭逝の詩人・矢山哲治と、戦時下の困難な時代を駆け抜けた若者たちの青春群像を紹介。
図録では詩人・矢山哲治の知られざる詩作品や全集未収作品の採録ほか「こをろ」本誌や批評覧プリント「こをろ通信」。
矢山に詩人・立原道造から送られた絵葉書や矢山から同人に宛てて送られたおびただしい書簡、島尾敏雄のこをろ時代の原稿などを伝説の雑誌発行にまつわる貴重な資料図版を掲載。
目次
はじめに/「蝶々心象」大國真希
Ⅰ詩を書く少年
こをろの水脈/詩集『くんしやう』矢山哲治
詩人の手紙 立原道造 三枚の絵はがき―盛岡紀行から長崎紀行へ/火野葦平/田中稲城/一丸章/鳥井平一
コラム:矢山哲治と俳句 神谷優子
Ⅱ青春の光芒
草稿「地行日記」島尾敏雄/原稿「呂宋紀行 六」島尾敏雄/詩集『友達』矢山哲治
こをろ発行所の本/「こをろ通信」/「こおろ」から「こをろ」へ
「虚空の山頂」大國真希/詩集『柩』
寄稿:「「野遊び」に輝いた青春」杉山武子/インタビュー:「家族の風景」田沼美紀子
Ⅲ詩人の死
矢山哲治遺筆ノート/「詩人の死を巡る断章」中山千枝子/「こをろ」再生
「「こをろ」と眞鍋呉夫」近藤洋太
矢山哲治詩選
・詩「小さい嵐」/詩「夜に」/詩「友達」/詩「柩」/詩「鳥」
[資料篇]
矢山哲治略年譜
『矢山哲治全集』未収録作品 詩/俳句/随筆/書簡
「こをろ」総目次
上野英信 闇の声をきざむ
平成29年度福岡市文学館企画展「上野英信 闇の声をきざむ」
企画展開催期間:平成29年11月10日(金曜日)~12月17日(日曜日)
変形判200mm×200mm 132p 定価1,000円 重さ276g(梱包料含)
送料310円(ゆうメール) ※2冊以上の場合は、360円(ゆうメール)
英信作品を時代ごとに多角的に分析。企画展で紹介している原稿や絶筆メモなど貴重な資料図版のほか、巻末に、英信の作品のあとがき(一部作品のみ)や年譜、作品一覧、別冊で編著書一覧を収録した充実の1冊。
はじめに
第一章 下放する
生涯を貫く下放のはじまり/『労働芸術』『地下戦線』/初期物語群/
サークル運動 二人の坑夫の遺稿集/『せんぷりせんじが笑った!』
「『ひとくわぼり』/蝶のゆくえ」上野朱
第二章 記録文学者の誕生
記録者の覚悟――絵ばなしから記録文学へ/『追われゆく坑夫たち』/
『地の底の笑い話』/『サークル村』と、上野英信、森崎和江、石牟礼道子の〈闘争〉
第三章 地底からの通信
『日本陥没期』/『天皇陛下萬歳 爆弾三勇士序説』/『どきゅめんと筑豊』
『骨を嚙む』『火を掘る日日』/『近代民衆の記録2鉱夫』
第四章 追われゆく坑夫と共に
『廃鉱譜』/筑豊文庫/「筑豊文庫」を支え続け受け継ぐ人々/
『出ニッポン記』茶園梨加/『眉屋私記』松下博文/「上野英信と沖縄」三木健
第五章 弔旗をかかげて
インタビュー:岡友幸さんに聞く『写真万葉録・筑豊』/「民衆の怨念の化身として」川原一之/「筑豊よ」、逝去、追悼。/「晴子さんのこと」樋脇由利子
作品/年譜/作品一覧
別冊編著書一覧
銀の爪 紅の爪―竹下しづの女と龍骨
「短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)」で俳句雑誌「ホトトギス」(大正9年8月)の巻頭を飾り、一躍俳壇に躍り出た、竹下しづの女(じょ)。
自分たちの俳句を創ろうと「高等学校俳句連盟(のち全国学生俳句連盟)」を設立したその息子・龍骨(りゅうこつ)。俳句連盟の活動は全国に広がり、機関誌「成層圏」には、金子兜太ら多くの学生たちが参加した。
旧俳壇に疑問を投げかけ、新しい俳句を生み出そうとした親子2人の生涯と、俳句を含む文学活動について紹介する1冊。貴重な直筆資料や写真を掲載。また「成層圏」会員だった金子兜太氏のインタビューも収録。
POLYPHONY多くの音/声の饗宴―福岡の詩1945‐1965記録集
平成27年度福岡市文学館企画展「多くの音/声の饗宴―福岡の詩1945‐1965」
企画展開催期間:平成27年11月6日~12月13日
B5判(カラーあり) 60p 定価800円 重さ153g(梱包材含) 送料215円(ゆうメール)
福岡の現代詩を紹介した展覧会の記録集。
福岡における現代詩の歩みを、発行された個性豊かな詩誌を手掛かりに、誌面を飾った作品や詩集を紹介。安西均、川崎洋、那珂太郎らゆかりの詩人や福岡の女性詩人らの作品と解説も収録。
運動族 花田清輝 骨を斬らせて肉を斬る
目次:桂ゆきの批評精神=濱本聰
第1章 読書と、困窮の日々
第2章 戦時下での抵抗:東方会、『東大陸』=有馬学/文化再出発の会/中野秀人/『自明の理』/ 真善美社/『復興期の精神』/『錯乱の論理』/夜の会/ 『アヴァンギャルド芸術』=菅本康之
第3章 大衆運動としての批評:新日本文学会/編集者 花田清輝/『さちゅりこん』/モラリスト論争/『乱世をいかに生きるか』/『大衆のエネルギー』/義侠でもなく同情でもなく、集団名詞の抵抗者として-花田清輝と魯迅=前田年昭/記録芸術の会/一つの花田清輝論 詩人、長谷川龍生さんに聞く
第4章 総合芸術への挑戦:『新編映画的思考』=岡田秀則/そして破壊と創造の永続運動へ-花田清輝論考=足立正生/『運動族の意見-映画問答』/「ものみな歌でおわる」/「泥棒論語」/「爆裂弾記」/「首が飛んでも-眉間尺」/古典芸能・テレビラジオ
第5章 :『鳥獣戯話』=立野正裕/『小説平家』=大場健司/『室町小説集』=中野和典
第6章 死:『花田清輝全集』刊行/久保覚の仕事
おわりに:花田清輝年譜 1909-1974/参考文献、関連文献
さとはふくおかー作家たちに愛された黒田官兵衛
企画展開催期間 平成25年11月20日~12月23日(第2会場は平成26年2月2日まで)
多くの文学作品に登場している「黒田官兵衛」。九州ゆかりの作家たちを中心に、文学作品の中の「官兵衛」の魅力をまとめた1冊。
変型判 210mm×210mm 60p 定価800円 重さ200g(梱包材含) 送料215円(ゆうメール)